ヘイトフル・エイト
評価 ★★★★★ 5.0(5.0が最高評価)
あらすじ
南北戦争から10年後の話。「首吊り人」と呼ばれている賞金稼ぎのジョン・ルースは賞金首の女のデイジー・ドメルグを政府に渡すため、雪の降る中レッドロックという街に馬車で向かっていた。その途中で同業者のマーキス・ウォーレンとレッドロックの新保安官だと語るクリス・マニックスと出会い馬車に同乗させることになる。
しかし、雪は吹雪へと変わり道中の「ミニーの服飾店」で足止めとなってしまう。そこにはすでに先客がいた。ミニーがいない間の店番だというメキシコ人のボブ、レッドロックの絞首刑執行人のオズワルド・モブレー、無口なカウボーイのジョー・ゲージ、元 南軍将軍サンフォード・スミサーズ。
8人が出会ったのは偶然ではなく必然だった...。
感想
楽しみにしていたタランティーノの最新作。昨日劇場公開だったため、初日に劇場に足を運びました。
『レザボア・ドッグス』『パルプ・フィクション』といった初期の作品の匂いを感じさせる原点にかえったような作品でした。タランティーノの作品で密室ミステリーは初だという話ですが先ほどもタイトルをあげた『レザボア・ドッグス』のストーリー展開の応用編という印象を受けました。バイオレンスではありますが、個人的にはスッキリする終わり方だと思いました。最後に犯人がわかる通常のミステリーとは違い、中盤で真相を明かし終盤では登場人物同士の駆け引きや人間性に時間をたっぷり使っています。俳優陣がタランティーノ作品常連メンバーを含めて非常に個性的なためその掛け合いだけで画が持ちます。2時間48分という長めな時間があっという間に過ぎました。
ボクが中でも今回注目した人物はヘイトフル・エイト最大のキーマンである賞金首のデイジー・ドメルグ役のジェニファー・ ジェイソン・リーです。この作品で初めて知ったのですが、実力派の面々の中で一番アクの強い役に見入ってしまいました。後々調べたら子役からの芸歴があり、結構キレイな人で劇中だと汚いおばさんという印象だったのでギャップがすごかったです。
その他いろいろ見所はありますが是非、映画館で観ることをオススメしたい映画です。
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