ハドソン川の奇跡
評価 ★★★★ 4.0(5.0が最高評価)
あらすじ
旅客機のUSエアウェイス1549便はラガーディア空港を離陸した直後にバードストライクというアクシデントに見舞われ2基のエンジンが故障する。推力を失った状態での長時間の飛行は不可能。ラガーディアに引き返すように司令室から指示があったがベテラン機長のサレンバーガーはエンジンの状態から引き返すのは無理だと判断し、リスクが高いがハドソン川への不時着水を試みた。そして、乗客と乗組員の155人全員が生還するという偉業を成し遂げた。しかし、後に事故調査委員会の追求によりラガーディアに引き返すことは可能であり不時着水という判断は乗客を無駄に危険にさらしたという見解に至る。果たしてサレンバーガー機長は英雄なのかそれとも…。
感想(ネタバレあり)
クリント・イーストウッド監督の作品を映画館で見たのは初めてだったと思います。
クリント・イーストウッドといえば重い内容で後味が悪いイメージが強いです。
だから見る決心がなかなか付かないんですよね。見終わってしまえば印象に残る作品が多いんですけどね。
さて、肝心の内容ですが最初から最後まで集中して見ていられる映画です。
サレンバーガー機長の完璧に思えた行動をマシンシュミレーションやらいろいろ使ってどんどん粗探ししていきます。ここまで悪意を持って調べ上げられたら粗が出てこない人なんているのでしょうか?
結局シュミレーションだとラガーディアに安全に戻れたという結果がでたみたいですが、ハドソン川に不時着水した時に誰もが助からないと思っていたのに生還できたわけで逆にシュミレーション通りに操縦していれば安全なはずだと誰もが思っていても本当にそんなにうまくいくのかね?
どんなにたくさんシュミレーションしても現実と同じ状況には絶対になりえないのですから。まあ、この辺は映画の中で解決してますけど…。
ボクがこの映画で1番感じたことをいいます。
ボクも現在の職に就いてから結構長くてミスも少ないと自負しておりますがそれでもたまにはミスっちゃうこともあります。ボクの仕事の場合はその後リカバーできればそれで済んでしまいますが、もしそこに人の命が関わっていたとしたらゾッとします。小さいミスも大きいミスも人が亡くなってしまえば”THE END”です。そう考えるとパイロットや医者、その他の人の命を預かっている職業の方々には本当に頭が下がります。
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