鮫肌男と桃尻女

評価 ★★★★⋆ 4.5(5.0が最高評価)

あらすじ

叔父が経営するホテルで従業員として働く桃尻トシコ。トシコは郵便局で起こった二人組による強盗事件に巻き込まれる。それから2年後、ホテルオーナーの叔父は変態で束縛がひどくトシコは叔父の元から逃げ出すことになる。一方その頃、鮫肌黒男は裏社会の組織から大金を持ち逃げし逃亡生活を送っていた。トシコと鮫肌は偶然出会いお互いの逃亡を助け合うようになる。トシコの叔父は逃げたトシコと男の存在に怒り狂い、鮫肌を殺すために山田という殺し屋を雇う。鮫肌は組織と殺し屋の2方向から命を狙われることになってしまった。


感想

「ドラゴンヘッド」でお馴染みの望月峯太郎の漫画を石井克人が実写化した作品。

原作から見ている人は主人公の鮫肌役が浅野忠信ということに違和感を覚えたのではないでしょうか?なにせ、漫画の鮫肌はフレディー・マーキュリーみたいなヴィジュアルですから。 ※下画像参照

その点ボクは初めて見たときは原作を知らなかったので、すんなり入り込めました。

内容自体は深く考えずに楽しめる映画です。以前紹介した記事の『スナッチ』と似たような感じでコメディの要素もあり登場人物すべてが魅力的です。殺し屋の山田には我修院達也を起用していて、この山田の動向が気になってしょうがないです。時折、直接ストーリーとは関係ない脇役たちによる小話が繰り広げられる場面がありますがもしかしたらその作風はタランティーノ映画に影響を受けているのかもしれませんね。向こうはザ・アメリカンジョークって感じですが、こっちは日本なりの笑いがあってこれはこれで面白いです。漫画実写化というと原作を超えるのは至難の技ですが、この映画は原作とは違った味があるので見て損はないと思います。望月峯太郎といえばホラー作品の『座敷女』も実写化したら面白いのではないかと思います。


話はかわりますが、この映画を初めて見たのはボクが中学生か高校生くらいの頃だったと思います。その後、深夜のテレビで『鮫肌男と桃尻女』が地上波放送すると知ってボクは当時ビデオ(VHS)に録画して保存版とするためにラベルを張ってビデオ収納棚に入れておきました。そしたらタイトルがタイトルなので母親が良からぬビデオと勘違いして恐る恐る「何?あのいやらしいビデオ!」と聞いてきました。必死に弁明すると逆にあやしいので「あぁ、アレね。だたのアクション映画だよ!」とできるだけ冷静に対応しました。同じようなことが他の人の身に起こらないことを祈っています。


ボクの映画館

今までで面白かった映画やイマイチだった映画の何が良くてどこがダメだったかを今後振り返った時に忘れていないように個人的な映画の評価を書き留めておくためのメモ的なブログ。好き勝手に書いて行くのでネタバレ注意!!

0コメント

  • 1000 / 1000