IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(第1章2017)

評価 ★★★★⋆ 4.5(5.0が最高評価)

あらすじ

1988年10月アメリカ・メイン州の小さな町デリーは激しい雨だった。少年ジョージーは兄のビルに蝋を塗って作ってもらった防水の紙舟を道路の水たまりに浮かべて遊んでいた。雨風を受けて船は凄いスピードで進み、やがて道路脇の排水溝に落ちてしまう。そして溝を覗くと怪しげなピエロ”IT”と出会う。...その日以来ジョージーは帰らぬ人となってしまう。

兄のビルは弟の不幸を受け入れられずに何が起こったのかを突き止めようとするが、ビルの周りでは次々と事件が起こる。ビルはその恐怖と向き合い、いじめられっ子集団”ルーザーズクラブ”の仲間たちと共に”IT”に立ち向かう。


感想(ネタバレあり)

以前に1990年版のITについての記事を書きましたが、ホラーとしての完成度は今回の方が高い気がします。特にビルの弟のジョージーが”IT”に襲われる冒頭部分がかなりエグいことになっています。1990年版では”IT”と出会って何があったかわからないけど行方不明になってしまったくらいのアバウトな表現だったと記憶していますが、今作は具体的にジョージーがどうなってしまったのかが描かれています。ホラーが苦手な人は開始10分で席を立ちたくなるのではないでしょうか!?掴みはホラー映画には特に重要ですね。その後の見方が変わってきますから。以前紹介したように青春映画の要素もあります。原作もスティーヴン・キングで同じなのでスタンド・バイ・ミーが好きならホラーが苦手でも楽しめます。終始怖い映画ではないのです。そんな感じなのでビルが幻のジョージーに出会う場面ではうるっと来てしまいました。何しろ子役達がみんないい演技をするのでキャスティングはバッチリはまったのではないでしょうか!?推しメンとかできそうですね。ボクの場合はスタンド・バイ・ミーのテディを彷彿させるおしゃべりのリッチーとヒロインのベバリーですかね。

前回は★2.5今回は★4.5と前のに比べて高評価しましたがそもそも1990版の方でも子供時代の部分は高評価していたんです。後編の大人時代での失速をふまえての評価だったので今回は第1章として子供時代のみのリメイクという意味では高評価も当然なのだと思います。2019年に第2章つまり大人時代が公開される予定ですが、ある意味ボクのなかで低評価だった部分のリメイクがどうなるのかがかなり興味があります。


思ったのですが、劇中に子供の失踪事件が27年おきに起きているというくだりがありました。最初のイットの映像化が1990年でリメイクが今年の2017年。気づきましたよね…?

ボクの映画館

今までで面白かった映画やイマイチだった映画の何が良くてどこがダメだったかを今後振り返った時に忘れていないように個人的な映画の評価を書き留めておくためのメモ的なブログ。好き勝手に書いて行くのでネタバレ注意!!

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